ペンシルは3月21日、戦略的サイト分析ツール「スマートチーター」に、「タグログX」を活用したユーザー追跡機能や「Google Search Console」データの自動取得などの新機能を搭載し、3月よりバージョン19.0を提供開始したと発表した。

スマートチーターは、ペンシルのウェブコンサルティングの技術とノウハウを生かした戦略的サイト分析ツール。2005年に開発を開始し、アップグレードを重ねるごとに新機能を追加している。サイト分析の初心者にも扱いやすく、また、ペンシルのコンサルタントが現場で活用しているアイデアやサイト分析ノウハウを盛り込んでいるため、サイト分析のエキスパートでも利用できる機能を兼ね備えている。

最新版となる、スマートチーター19.0では「タグログXによるユーザー追跡」機能を追加した。タグログXとは、スマートチーターのオプション機能で、ページにタグログXのオリジナル計測タグを埋め込むことにより、ログ情報だけでは分析できない項目を分析可能にする。

これまで、Cookie情報だけでは複数デバイス間、複数サイト間のユニークユーザーを判別することができなかった。同機能では、タグログXが独自にユニークユーザーを判別し、マルチデバイス間のユニークユーザーの判定が可能になった。また、ドメインが異なるサテライトサイト間のユニークユーザーも計測することが可能となる。

同機能は、ユニークユーザーの情報を蓄積し、過去に遡って適用が可能で、情報を蓄積するほど精度が向上する。どのデバイスがどの時間帯でよく使用されているのか、ユーザーが情報収集するデバイスとコンバージョンするデバイスをどう使い分けているのかなどを分析することができる。

また、Google、Yahoo!の常時SSL化により、検索キーワードの取得が難しい状況の中、それを補完するために、Google Search Consoleのデータを自動取得し、メニューとして閲覧できるようにした。これにより、スマートチーターがデータを蓄積し、閲覧期限のあるGoogle Search Consoleの過去データを、いつでもスマートチーター上で閲覧することが可能になる。

Google Search Consoleのキーワード一覧

Google Search Consoleのキーワード種類数グラフ

さらに、ページ遷移元・遷移先一覧」機能とDMP情報を掛け合わせることで、DMPで設定されたセグメントごとのページ遷移を確認可能になった。優良顧客、休眠顧客など、それぞれのセグメントがよく閲覧するページはどのページから遷移しているのかを分析し、各セグメントへ向けた最適なコンテンツ開発に活かすことができる。

DMPで設定されたセグメントの閲覧傾向やコンバージョンを確認できるメニューを追加。全体感を把握するためのセグメントの訪問数・コンバージョン数のランキング、そして、詳細を確認するためのセグメント毎の閲覧ページランキングや、ページ毎の閲覧セグメントランキングを確認できる。