情報収集衛星「レーダー5号機」を載せたH2Aロケット33号機が17日午前10時20分、鹿児島県の宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターから打ち上げられた。当初16日の打ち上げ予定だったが天候悪化のため延期されていた。打ち上げはJAXAと三菱重工業が担当した。

レーダー5号機は2011年12月に打ち上げられた同3号機の後継機で宇宙から地上を偵察、監視する。情報収集衛星は内閣衛星情報センターが運用を担当。現在、可視光で地表面を撮影する光学衛星3基と、夜間や悪天候でも撮影できるレーダー衛星2基とその予備機1基の計6基が運用されている。

政府は北朝鮮のミサイル発射監視のほか、自然災害の状況把握の必要性が増しているとして15年12月の宇宙開発戦略本部(本部長・安倍晋三首相)で、25年までに光学衛星とレーダー衛星それぞれ4基、データ中継衛星2基の計10基体制にする方針を決めている。

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