村田製作所は3月17日、同社子会社のPeregrine Semiconductorが、小電力パワー半導体を設計・販売する米Arctic Sand Technologiesを買収する契約を2017年3月15日付けで締結したことを発表した。

Arcticは、電圧変換効率を高める技術を有しており、村田製作所の有するモジュール技術と組み合わせることで、幅広い小電力領域において高集積性と良好な電圧変換効率を備えたソリューションを提供することが可能となりると村田製作所では説明しており、これにより今後、小型・薄型化ニーズが高まっていくことが予想される電気・電子部品分野での需要に対応することが可能になるという。

また、従来の製品ラインアップにArcticの小電力パワー半導体が加わることになるため、村田製作所では今後、通信市場はもとより、データコム、産電市場におけるパワーモジュール事業の強化、拡大を図っていく方針としている。

なお、買収手続きは、2017年4月初旬をめどに完了する予定だという。