シルバーエッグ・テクノロジーは3月16日、AI(人工知能)マーケティング・プラットフォーム「Aigent(アイジェント)7」を開発し、提供を開始した。

Pluggableアーキテクチャのイメージ

従来のレコメンドサービスは、単一の技術で異なる特性やニーズなどをカバーしていたため、新しい技術を導入する際は、その種類に応じた個別の設定をする必要があり、実装までに多くの工数や時間が掛かっていた。

今回、提供開始したAigent7は、新たに「Pluggable(プラガブル)アーキテクチャ」機能を搭載。具体的には、顧客サイト側で工数をかけずに、複数のレコメンデーション技術の中から利用場面に応じた最適なものを選択し、容易な導入を実現するもの。また、ABテストを用いて効果検証を行い、最適な設定にチューニングしていくことも可能となる。

Aigent7のプラットフォーム上では、従来の「アイジェント・レコメンダー」で提供している4つの行動相関やランキングに加え、「トピック・レコメンダー」「ハイパーパス・レコメンダー」「CB(カテゴリ‐閲覧)相関」「KB(キーワード‐閲覧)相関」「ダイナミック・ランキング」の5種類のアルゴリズムを追加した。

自然言語解析により、アイテム説明文の類似度からレコメンドを行う「トピック・レコメンダー」を搭載。これは、新しく登録されたアイテムの場合、ユーザーの嗜好を判断するための情報が乏しく、適切な情報を提示することができない、いわゆる「コールドスタート問題」が発生する。これを解消し、閲覧や購買などのユーザー行動がまだ発生していない(十分でない)アイテムについても、適切なレコメンドを行うことが可能になる。

同社は、Aigent7の提供を通して、拡大するEC市場のニーズに応えるとともに、求人・不動産・旅行・メディアなど各業界特有のニーズをサポートし、今後も、より導入が容易で利便性や精度の高い、最新AIマーケティング・テクノロジーを継続的に提供し、あらゆるチャネルとデバイス上での、顧客サイトの競争優位性とさらなる付加価値の向上を実現していくとしている。