日本システムウエア(NSW)とNTTデータは3月14日、医療関連分野におけるIoTビジネスにおいて協業すると発表した。今回の協業により、NTTデータが医療関連分野で培ってきた業務ノウハウや営業力と、NSWの「Toami」(トアミ)を利用したIoTシステム構築技術の融合により、両社の強みを生かしながら医療関連企業のIoTビジネス推進を積極的にサポートする。
NSWは2013年から、IoTサービスを開発・構築するための専用クラウド・プラットフォームであるToamiを展開。デバイス管理やデータ管理、外部連携機能などを網羅したノンプログラミング開発基盤により、開発効率の向上とコスト削減を実現し、収集したデータの可視化や機器制御、データ分析などが可能なサービスとして、医療関連分野を始めとする多様な業種・業態のユーザーに提供している。
一方、NTTデータのヘルスケア事業部では、レセプト・オンライン請求や地域医療連携ネットワーク、医療関係のクラウド・サービスなどを展開している。医療関連分野では昨今、厚生労働省が医療機器へのネットワーク接続、電子機器接続時に関するガイドラインの遵守や医療機器におけるサイバー・セキュリティの確保についての注意喚起を通知している。
このような社会的要求を背景に、NTTデータでは医療現場に求められるセキュリティに配慮した業務改善や医療機器などの故障検知、予防保全、および検査情報などを利用した診断支援など、IoTによる新たなビジネス領域の検討を行っている。
今回の協業において、NTTデータが医療関連企業とのコーディネートを行い、その方針に基づきToamiを利用するIoTシステムの構築をNSWが支援することにより、IoTサービスをユーザー企業へ提供していくとしている。