NECは3月14日、福島県会津若松市におけるスマートシティへの取り組みである「スマートシティ会津若松」の支援を強化するため、同事業の開発拠点「会津イノベーションセンター」を2017年4月下旬に開設すると発表した。

会津イノベーションセンターの外観

国内各地域では地方創生の取り組みの一環として、官民データを利用する街づくりであるスマートシティへの取り組みをスタートさせている。会津若松市は、データ利用を軸としたスマートシティ化に取り組む先進的な都市であり、同社は2012年に会津大学と東日本大震災からの復興支援のための連携協力基本協定を締結。これまで、産官学による街づくりに取り組んできたという。

また、2015年からは会津若松市と会津大学、複数の企業が参加している「会津若松市まち・ひと・しごと・創生包括連携協議会」に加わり、ヘルスケア事業を推進している。

今回、同社では新たな事業開発拠点を開設し、会津若松市や地域の企業などと連携を強化することで、モデルケースとなるスマートシティの早期実現に取り組む。

今後、街の多様なデータをセンシング/収集/利用する仕組みであるIoTプラットフォームや、多様な領域のデータを連携・利用するサービスなどの実証・実装を推進していくという。なお、同センターは会津若松市が旧黒河内胃腸病医院をサテライト・オフィスとして改装した。