富士ソフトは、クラウド型モバイルデバイス管理サービス「+F MDM(プラスエフ エムディーエム)」を3月15日より販売開始すると発表した。

近年、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)が提供するモバイル回線の普及により、モバイル機器市場は拡大を続けているという。企業でもモバイル回線を活用したテレワークが増え、モバイル機器の導入も進んでいる。また、2020年の東京五輪に向けて訪日外国人が増え、モバイル機器のレンタル事業も拡大、さらにIoT化が進み、あらゆる機器がモバイル端末を介してインターネットに接続し、市場が拡大するとともに、より高度な状態監視・制御が求められている。

今回、提供を開始する「+F MDM」は、モバイルルータやUSBタイプの通信端末を遠隔管理する法人向けクラウド型のMDMサービス。Webブラウザによるユーザコンソールを利用して、顧客自身でデータ通信の休止や再開、通信速度や通信量の制御、遠隔によるデバイス設定の変更や操作、接続機器の死活監視が行えほか、通信状況の監視や不正利用の防止などのセキュリティの機能を提供する。

同サービスを利用することで、深夜や休日の利用を制限し、不正利用やサービス残業を防止するなどの用途に利用できる。また、遠隔地に設置しているデバイスに問題が発生した場合も、現地に訪問せずに問題切り分けができるため、コストと労力が低減できる。そのほか、時間指定の再起動や、ファームウェア更新などを利用してのメンテナンス機能も充実している。

提供価格(税別)は、初期手数料が2万円/1回、デバイス設定が1000円/1台、月額利用料が500円/1台。

対応端末は、12月22日に販売開始したモバイルルーター「+F FS030W」に対応し、順次拡大する予定。