アイキューブドシステムズは3月14日、MDMサービス「CLOMO MDM」のiOSアプリ配布機能を強化したと発表した。
CLOMO MDMは、デバイス利用状況の確認や機能の遠隔設定・制限、盗難・紛失時の緊急対策などを行えるMDMサービス。EMM(エンタープライズモビリティ管理)に必要な機能を提供する「CLOMO」のラインアップとして提供している。スマートデバイスを企業、教育機関、医療機関で導入する際に必要となる、デバイス、アプリ、コンテンツ、それぞれに対して、「情報漏えい対策」「利用ルールの適用」「状態の監視」を実現している。
企業のIT管理者は、スマートデバイスの導入や故障・機種変更などに応じて、デバイスに対し、アプリのインストールやネットワークへの接続設定、セキュリティの強化設定などの初期設定を行っている。
具体的には、アプリのインストールのほかにも、社内ネットワーク(Wi-Fi、VPNなど)への接続設定やグループウェアへの接続設定、カメラ機能や外部ストレージなどの利用制限設定などが行われている。
このような設定はプロファイルと呼ばれるファイルを作成し、デバイスに適用することでそれらの設定を実施するが、CLOMO MDMを利用している法人では平均20種類のプロファイルと平均23種類のアプリを運用しており、このような初期設定作業は、IT管理者にとって大きな負担になっているという。
同作業の負担を軽減するために、これまでもCLOMO MDMは、組織に応じたプロファイルのデバイスへの自動適用機能を提供してきたが、今回、iOSアプリの配布機能を強化し、iOSアプリの自動配布が行えるようになった。同機能強化によって、IT管理者は組織に応じたプロファイルやアプリをスマートデバイスに自動で設定・配布できるようになる。
特に、機能強化したCLOMO MDMを、Appleが提供するDevice Enrollment Program、Volume Purchase Programをあわせて活用することで、iOSデバイスのアクティベーション(初回起動設定)作業後、デバイス設定やアプリインストールが自動的に行われるような事前設定が可能となり、デバイスのキッティング作業をさらに軽減できる。