佐川急便と日立物流は3月14日、両社連携のもと2017年1月より、千葉県柏市の柏・沼南エリアで実施する物流センターの共同活用による物流効率化において、国土交通省が物流分野における省力化・環境負荷低減を推進するために昨年10月に改正した「改正物流総合効率化法」の規定により、総合効率化計画として認定されたことを発表した。

これによると、「佐川急便柏営業所」が集配を担当する千葉県柏市の柏・沼南エリアは、通販事業の伸長に伴い宅配事業の貨物量が大幅に増加しており、現在も成長し続けているという。

そのため両社は、同エリアにある「日立物流沼南物流センター」の一部を、「佐川急便柏営業所」に出荷する荷物の一時保管スペースとして共同活用しており、このスペースに可動式のローラーを新設し、2017年1月からは荷捌き拠点としての本格運用を開始した。

これにより、同エリアの輸送における従来の経由地であった「佐川急便柏営業所」を経由しない新たな輸送ルートの構築を実現。トラックの走行距離の短縮や台数の削減と、それに伴うCO2排出量57%削減、物流業務のさらなる効率化と省力化を可能としたことで、今回の認定を受けた。

従来の輸送イメージ

物流センターの共同活用による新たな輸送イメージ