NVIDIAとMicrosoftは3月8日(米国時間)、AIクラウドコンピューティングの推進に向けた新たなハイパースケールGPUアクセラレータ「HGX-1」の詳細な設計を発表した。

同アクセラレータは、MicrosoftのProject Olympusと連携してリリースされるオープンソースデザインで、各筐体ごとにNVIDIA Tesla P100 GPUを8基搭載しており、NVIDIA NVLinkインタコネクトテクノロジーおよびPCIe標準に基づいたスイッチング設計を特徴とし、CPUが任意の数のGPUと動的に接続できるようになっている。そのため、HGX-1を基盤に標準化するクラウドサービスプロバイダーは、ユーザーにCPUおよびGPUのさまざまなマシンインスタンス構成を提供することが可能となる。

なお、NVIDIAでは、HGX-1の高度なモジュール設計は、ワークロードの種類を問わず、最適なパフォーマンスを考慮したものであり、従来のCPUベースのサーバと比較した場合、最大100倍高速なディープラーニング性能を実現し、AIトレーニング実施のコストも5分の1、AI推論のコストも10分の1に低減できると予測している。

HGX-1の筐体イメージ