ルネサス エレクトロニクスは3月13日、産業ネットワーク用通信プロセッサ「RZ/Nシリーズ」として、ハイエンド向けの「RZ/N1Dグループ」、ミッドレンジ向けの「RZ/N1Sグループ」、ローエンド向けの「RZ/N1Lグループ」の3種類のラインアップを発表した。

3シリーズともに、ARM Cortex-M3プロセッサを搭載した独自のイーサネット通信用IP「R-INエンジン」と、5ポートを有するギガビットイーサネットスイッチを組み合わせた構成を採用することで、さまざまな産業ネットワークプロトコルと冗長ネットワークプロトコルに1チップで対応することが可能。また、ユーザ評価用に、これらの製品を搭載したCPUモジュール、各種周辺機能を搭載したボード、パートナ製プロトコルスタックの試作版を含む汎用APIで構成されるソリューションキットを準備しているほか、アプリケーション開発をサポートするために、IAR Systemsのコンパイラ「Embedded Workbench」や、Linux、Wind RiverのVxWorks、Express LogicのThreadXなどのOS環境での利用も可能としている。

なお、同社では、RZ/N1SグループとRZ/N1Lグループのサンプルおよびソリューションキットを2018年前半に提供開始する計画としているほか、ソフトウェアパートナから提供されるプロトコルスタックは、2017年の後半より提供される予定としている。

ルネサスの産業ネットワーク用通信プロセッサ「RZ/Nシリーズ」のパッケージ外観と適用イメージ