米RedHatは2月28日(現地時間)、エンタープライズ・グレードでエージェントレスな自動化プラットフォームの最新版「Ansible Tower 3.1」を提供開始した。
最新版は、生産性を向上させ、ダウンタイムを削減する自動化機能を提供し、オープンソース・オートメーション・プロジェクトであるAnsibleを内部で使用し、チームがシステムを効果的に管理して、マルチティアへのデプロイメントを最適化する上で役立つとともに、制御・セキュリティおよび権限委譲の機能を追加する。
新機能や機能拡張として「マルチ・プレイブックによるワークフロー」「スケールアウト・クラスタリング」「処理結果の詳細ページ」「エンタープライズ・ログ管理プロバイダとの統合」「ユニバーサル検索機能」「ユーザー・インタフェースの新しい2つの言語向けローカライズ」の6点を挙げる。
マルチ・プレイブックによるワークフローでは、追加のプレイブックを作成することなく、複数の既存ジョブ・テンプレートを連結し単一のジョブとして実行が可能。判定ポイントやロジック分岐、統合した通知を備えるワークフロー・ジョブを設計し、アプリケーションのライフサイクルを統合できるとしている。
スケールアウト・クラスタリングに関しては、同時に実行可能な処理数を増強できるほか、処理結果の詳細ページはJob Detail Viewでジョブ出力の検索が可能になり、読み取りと分析が容易な形にデータを書式化するため、Towerのユーザー・インタフェースを離れる必要がなくなるという。
エンタープライズ・ログ管理プロバイダとの統合については、分析およびログ収集機構の一部として、自動処理の結果に対するインデックス付け・監視・処理が可能。ユニバーサル検索機能では、実行ユーザー、使用したインベントリごとのジョブ・テンプレートなど、多様な条件でTower全体の検索およびフィルター設定が可能になる。
ユーザー・インタフェースは、新たに日本語とフランス語に対応。これらの機能により、DevOpsにおける自動処理の促進とともに、複数のプレイブックを連結することで、複雑なジョブの作成機能を提供し、ビジネス全体の生産性が図れるという。