ソリトンシステムズは3月8日、クラウドサービス向けセキュリティアプライアンスである「Soliton CloudConnector」(C2)を販売開始した。価格は380万円(税別)、2台目は190万円(同)。当初はマイクロソフトのOffice 365/GoogleのG suite/サイボウズのGaroonとの連携に対応し、今後、連携対応するクラウドサービスの範囲を拡大する予定。

C2でのIDフェデレーションの概要

新製品は、IDフェデレーションを利用して、各クラウドサービスへのシングルサインオンやクラウドごとのID/パスワード管理の一元化、社内の認証基盤を介したセキュアなクラウドアクセスを可能にするという。

シングルサインオンに関しては、クラウドサービスでは同じ認証プロトコルであるSAML(Security Assertion Markup Language)が使われているというが、細かい仕様が異なるため、認証連携には新サービス導入のたびに仕様調査・開発・検証に時間とコストが必要だったとしている。

ID/パスワード管理の一元化についてはクラウドユーザーがログインすれば、各クラウドサービスへ個別のID/パスワードを入力せずにアクセスできる。クラウドサービスの利用には、人事異動などのたびに各クラウドサービスへ手動でユーザー情報の登録・削除を行う例が多く、管理コストを要していた。

新製品は、クラウドサービスと社内Active Directory(AD)の情報を自動で同期するため、ADを更新すれば、従来必要であった各サービスのユーザー情報更新の必要がなくなるとしている。

セキュアなクラウドアクセスでは、社内に設置した同製品にアクセスできる端末のみクラウドサービスを利用できる環境を実現するという。同社のリモートアクセス製品「Soliton SecureBrowser」との組み合わせにより、端末に情報が残らない安全なモバイルワーク/テレワーク環境を構築できるという。