NVIDIAは3月7日(米国時間)、エッジデバイスによるAIコンピューティングを実現するクレジットカードサイズのAIプラットフォーム「NVIDIA Jetson TX2」を発表した。
同プラットフォームは、 デュアル64ビットDenver 2コア/クアッドARM A57コアのCPUとPascalアーキテクチャベースの256コアGPUを搭載することで、消費電力を7.5W未満に押さえつつ、前世代比(Jetson TX1)で2倍の性能を実現したもの。これにより、より大規模で層の深いニューラルネットワークをエッジデバイス上で実行することが可能となり、画像分類、ナビゲーション、音声認識などのタスクをより高精度かつ短い応答時間で処理できるデバイスを実現することができるようになると同社では説明している。
このほかのハードウェア仕様は以下のとおり。
- ビデオ:4K×2K 60fpsエンコードおよびデコード
- カメラ:12レーンCSIで最大6台のカメラをサポート(2.5GB/秒/レーン)
- メモリ:8GB LPDDR4(58.3Gbps)
- ストレージ:32GB eMMC
- 無線接続:802.11ac WLAN、Bluetooth
- ネットワーキング:1GBイーサネット
- 対応 OS:Linux for Tegra
- サイズ:50mm×87mm
なお、キャリアボードとJetson TX2モジュールで構成される「NVIDIA Jetson TX2 Developer Kit」は、すでに米国およびヨーロッパにて599ドルで予約受付を開始しており、3月14日からの出荷開始を予定しているとするほか、その他の地域でも今後数週間以内に提供が開始される予定だという。また、Jetson TX2モジュールは、第2四半期中に399ドル(1000個以上受注時)で提供が開始される予定だという。