大日本印刷株(以下、DNP)とNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は3月7日、共同で、写真や絵に動きを与える光投影技術「変幻灯」を活用した次世代POP広告を開発し、DNPより販売を開始することを発表した。
変幻灯では、ポスターやボードなどに印刷された絵柄をカメラで撮影すると、その絵柄にあった動きのモノクロ映像データを専用ソフトウェアで制作。この映像をポスターなどにプロジェクターで投影すると、目の錯覚により、印刷された静止画が動画のように動いて見える仕組みとなる。
これにより、消費者が静止画だと認識していたポスターやボードに動きを与えることが可能となり、高いアイキャッチ効果で、プロモーションやエンターテインメントなどの用途に活用することができる。
また、センサーを取り付けることで、手の動きに合わせて静止画が動くような視覚効果を付与することも可能だ。
同製品の販売価格は、1台あたりのPOP広告制作費と変幻灯の映像制作費を含め、19万8000円(税別)~。DNPは今後、多くの人が集まる商業施設などに同製品を提供し、2020年度までに1万台以上の販売を目指す。