ディー・ディー・エス(DDS)は3月7日、Linuxベースの独自OS「Basilware64」で動作する指紋認証クライアントソフト「EVE MA」を、ミントウェーブと共同開発し、ミントウェーブ製シンクライアントに搭載したと発表した。
EVE MAは、ハイブリッド指紋認証アルゴリズムを採用する指紋認証をはじめ、さまざまな方式による多要素認証をWindowsログオンやアプリケーション認証での利用できる多要素認証統合プラットフォーム。また、多くの企業で採用が進んでいる仮想化環境においても、幅広いシステムに適用可能な特長がある。 従来、DDSの指紋認証を行う端末のOSはWindowsに限られていたが、今回共同開発した指紋認証クライアントソフトにより、Basilware64を搭載したシンクライアント端末でもEVE MAの指紋認証が利用可能になった。
シンクライアント環境では、どこからでも自分の環境で作業ができるという利便性が高い反面、なりすまし対策が重要な課題の1つでした。今回の対応により、シンクライアント端末上で指紋認証による確実な本人確認を行うことで、なりすましリスクの低減が可能となる。
今後、自治体が導入を進めるセキュリティ強靭化対策をはじめとした、教育、金融、医療など認証強化が求められる分野において、シンクライアントによるネットワーク分離、USB制御に加え、生体認証による二要素認証などのセキュリティ対応を訴求していく予定だ。
また、ミントウェーブでは順次対応端末を拡充していき、「生体認証ソリューション」として端末から認証システムまでトータルに提案・サポートし、年間1万台の販売目標を計画している。