日立ハイテクノロジーズは3月7日、透過電子顕微鏡(TEM)の新シリーズ「HT7800シリーズ」を発売したと発表した。
同シリーズは、TEM像が写った蛍光板を暗室にて観察する必要がある一般的な観察方法を変更した、従来機種「HT7700シリーズ」の仕様を継承。カメラを設置することでモニター上にて操作を一元化し、明るい部屋でより高精度なTEM像を取得することを可能としたほか、独自の複合対物レンズに加え、新たに電子光学系を改良することで、低倍率での広視野・高コントラスト観察と高分解能観察の両立を、高いレベルで実現したとする。
また、操作性・スループット面として新たなユーザーインタフェースや視野探しをサポートするナビゲーション機能を搭載。新開発の「Image Navigation」機能により、直感的な視野探しができるようになり、読み込んだ画像上でエリアを指定することで、自動で任意の倍率の画像を取得するなど機能の向上を実現したという。
なお、国内販売価格は6170万円(税別)からで、同社では年間70台の販売を見込むとしている。