大日本印刷(DNP)は、低価格なUHF帯ICタグ(RFID)の開発に着手し、2020年までに単価5円以下、2025年に1円のICタグの実現を目指すと発表した。
これまで、RFIDは価格の高さが普及に向けての最大の課題であったが、同社はこの課題に取り組む。
同社によれば、もっとも効果が高いのが、1個あたりのサイズを小さくすること。ウエハーの価格は変わらないので、サイズを小さくすれば、1つのウエハーからより多くのICタグが生産でき、コストが下がるという。
同社では、現在、RFIDに搭載されているICチップの大きさは0.5mm角だが、2020年までに、ICチップメーカーと共同で0.3mm角サイズのICチップを開発し、このICチップを搭載したRFIDの製品化を行っていく。
これにより、現在は10円程度の単価を、部材や製造方法の最適化などにより、2020年までに単価5円以下、2025年に1円のRFIDの実現を目指す。