富士通は3月6日、理化学研究所(理研)の人工知能研究専用スーパーコンピュータ(スパコン)となる「ディープラーニング解析システム」を受注したことを発表した。

同システムは、理研 革新知能統合研究センターの人工知能技術の研究開発を加速させることを目的としたもので、その総理論演算性能は、人工知能研究専用スパコンステムとしては国内最大規模(稼動時)となる4PFLOPS。24台の「NVIDIA DGX-1」と32台の「FUJITSU Server PRIMERGY RX2530 M2」という2種類の計算サーバ、6台のPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY RX2540 M2」、8台のストレージシステム「FUJITSU Storage ETERNUS DX200 S3」、1台の「FUJITSU Storage ETERNUS DX100 S3」を組み合わせたファイルシステムで構成され、富士通の横浜データセンターに設置される。

また、DGX-1向けに、NVIDIAのパブリッククラウドで提供されるDGX-1のディープラーニング用の標準ソフトウェア環境に加えて、オンサイトのセキュアなネットワーク内で活用できるカスタマイズソフトウェア環境を構築することで、簡易で柔軟な利用ができる運用管理機能(計算実行環境の作成・再現)と、個人情報・知財情報などの重要性の高いデータの利用にも対応するセキュリティ・信頼性を実現したとしている。

なお、同システムは、2017年4月より稼働する予定だという。

ディープラーニング解析システムの外観