PALTEKは3月6日、ハイビジョンの約100倍のデータ量となるフルスペック8K映像信号を1本のケーブルで伝送できる8K映像・音声 信号インタフェース「U-SDI(Ultra-Serial Digital Interface)」を搭載した8K映像や4K映像の合成処理や分割処理などに対応した映像機器開発プラットフォーム「Image CUBE2」を開発したと発表した。
カメラ・スイッチャーなどの放送機器間を接続するインタフェース「SDI」の次世代規格として、日本放送協会(NHK)を中心に標準化が進められているU-SDIは、8K対応機器の開発を行う上で重要なものとされている。Image Cube2は、そうしたU-SDIに対応したプラットフォームで、メインボードにXilinxのFPGA「Kintex UltraScale」の高速シリアルトランシーバ52ポートおよび48GbのDDR4メモリを搭載しているため、8K映像の合成、4K映像から8K映像へのアップコンバートなど8K映像の多様な映像処理が可能。また、ボード間の接続については、SAMTECのFIREFLYケーブルを採用しているため、高速接続でメインボードを何枚も連結することができ、ユーザーのニーズに合わせて処理能力を向上させることが可能。さらに、サブボードには物理インタフェースを備えたるため、同社が現在販売している12G-SDI/3G-SDIカードとの接続も可能なため、過去の設計資産を有効活用することができるという。
なお、同プラットフォームは、2017年3月より受注を開始し、4月から販売を開始する予定だという。