ICT総研は3月3日、2017年 モバイルニュースアプリ市場動向に関する調査結果を発表した。
国内におけるモバイルニュースアプリの利用者数(アクティブユーザー数)は2013年度末に1294万人だったが、2016年度末(2017年3月末)には4093万人に拡大する見通し。
今後は伸び率こそ落ち着くものの順調に増加を続け、2017年度末4675万人、2018年度末5114万人、そして2019年度末には5,410万人がモバイルニュースアプリを中心にニュースコンテンツを利用すると予測している。
同社がインターネットユーザー4411人を対象にモバイルニュースアプリの利用実態を調査したところ、「1年以内にニュースアプリを利用したことがある」とした回答者は52.4%を占め、そのうち「1カ月以内に利用した」という回答者は9割近くに達した。
主に利用されているポータル系ニュースアプリは、Yahoo!ニュース(アプリ版)が25.8%でトップとなった。以降、LINE NEWS(21.8%)、スマートニュース(14.4%)、グノシー(11.7%)、Googleニュース(9.3%)と続いた。
一方、ポータル系ニューズアプリの利用者満足度の第1位はスマートニュース(78.1ポイント)で、Yahoo!ニュースは77.9ポイントと僅差で第2位だった。以下、Googleニュース(77.2ポイント)、LINE NEWS(76.8ポイント)、グノシー(73.0ポイント)と続いている。
新聞系アプリ利用者の満足度評価では、日経新聞電子版が79.9ポイントで1位となった。無料サービスが充実している産経電子版が2位で75.8ポイント、以下毎日新聞ニュース(75.2ポイント)、読売プレミアム(74.6ポイント)、朝日新聞デジタル(73.6ポイント)と続く。
ニュースアプリ利用者の性別を分類したところ、男性比率が最も高かったのは日経新聞電子版で77.5%だった。産経電子版の男性比率も70.7%と高く、Yahoo!ニュースの男性比率は65.6%であった。
逆に女性比率が最も高かったのはLINE NEWSで57.1%、次いでグノシー42.5%、毎日新聞ニュース42.4%となっている。
また、LINE NEWSや、グノシー、スマートニュースは20代の利用者が多いのに対して、Yahoo!ニュースは40代以上の利用者が多い傾向にあった。