ブリッジインターナショナルは3月3日、インサイドセールス活動を支援するクラウド型ソリューション「Funnel Navigator」の新バージョン「Funnel Navigator Winter2017」の提供を開始した。既存ユーザーは同日より、新バージョンをインストールして利用できる。

昨今では、マーケティングオートメーション(MA)を導入する企業が増加しているが、単にシステマチックにリード(見込み客情報)を選別するのではなく、MAから得られたリードをインサイドセールス担当者が精査、醸成することで、より確度の高いリードを創出し、訪問営業に繋いでいく動きが強まっている。

Funnel Navigatorは、インサイドセールス担当者を支援するツール。今回のバージョンアップでは、ユーザーの皆様の使い易さを一層改善すべく、「シンプル化」をテーマに機能の統合、整理、強化を行っている。

今回追加される主な機能とその概要は以下の通り。

ステージ定義の移行条件の自動反映機能

これまでのバージョンにおけるステージ定義機能では、ステージの段階を設定し、その条件をテキストで入力し、共有するだけとなっていた。新版では、アクティブおよび非アクティブのそれぞれのステージにおいて、各ステージへの移行条件を設定することにより、条件を満たした場合には自動的にステージを正しいものに設定する機能が追加した。

これによりユーザーは状況に応じてステージを選択する必要がなくなり、また更新漏れといった事態を回避できるようになる。

アクションプランのコピー機能

これまでのバージョンでは、作成済みのアクションプランのコピーが困難な状況だった。新バージョンでは、アクションプラン内の各種設定内容(インサイドセールスのアサイン、対象顧客のターゲティング、KPI設定など)についてもコピーするかどうかを選択可能とし、選択されたものについては同一条件で自動的に作成できるようになった。これにより、インサイドセールスの管理者はより迅速にプランの実行を実現できるようになる。

アクションプランのターゲティングにおけるCSVインポート機能

前回のバージョンアップでCSVからインポートすることで対象顧客のターゲティングを設定できるようになりましたが、事前にデータベース内の顧客情報と突き合せ、各レコードのIDを取得しておく必要がありました。

今回のバージョンアップでは、セミナー参加者リストや資料ダウンロード者のリストなどをCSV化すれば、そのままインポートして対象顧客としてターゲット設定できるようになる。インポートの際には、指定した条件に応じて、既存データ(取引先、取引先責任者)との突き合せを行い、既存レコードが存在しない場合には新規でレコードを作成する。これにより、外部で取得された顧客リストの投入とフォローコールの事前準備にかかる時間を削減でき、迅速なフォローを実現する。

日報機能の強化(日次KPIの反映、メール通知)

これまでの日報機能は、インサイドセールスが日ごとに、定性的な報告内容を登録し、蓄積していくだけのものだった。新版では、定性的な報告内容だけではなく、当日のKPI進捗状況をその場で集計し、グラフ表示したものを貼り付ける形で、メールで報告できる。これにより、報告する側の集計作業などの手間を削減するとともに、報告される側も一目で状況を把握できるようになる。

廃止機能

上記の機能を追加する一方、ユーザーにとって理解が困難となっていた、詳細KPI、ファネル期待値、部署/顧客属性マスタの機能を廃止している。