DJI JAPANは1日、農薬散布用ドローン「AGRAS MG-1(アグラス MG-1)」の国内販売を開始した。価格は180万円前後が予定されている。
AGRAS MG-1は、液体の農薬、肥料、除草剤の散布を適正な割合でおこなうために設計された、折り畳み式のオクトコプター。防水性、防塵性、耐食性に優れた機体には、10kg(10リットル)の液体を搭載できる。
また、A3フライトコントローラーが搭載され、農業での利用に最適化したアルゴリズムによって外部の振動で液体が揺れ動いた場合でも安定した飛行が可能となっている。また、2つの気圧計と2つのコンパスが装備され、もう1つのセンサーがフライトを維持することで安全性と信頼性を強化しているという。
さらに、高精度な3つのミリ波レーダーが噴霧タンク前後の傾斜部と下部に配置され、レーダーが地形を認識することで機体は高度を確認。3つのレーダーを搭載することで正確な高度情報を取得し、作物から一定の距離を保てるようになっている。このほか、送信機には強い日光の下でも視認性が高く明るい5.5インチ/1080pのディスプレイを採用。送信機のバッテリーは最大5時間の稼働を実現した。
なお、農林水産航空協会の指針に基づき、マルチローターの操縦方法、農薬の取り扱い、安全対策マニュアルなどの内容をまとめたオリジナルテキストよるオペレーター研修が農業従事者やオペレーター向けに用意されるほか、保守サービスや保険も提供される。