NXP Semiconductorsは、スペインのバルセロナで2月27日から3月2日の期間で開催されている「Mobile World Congress 2017」にて、世界の車載OEM企業5社が将来のクルマに同社のNFCデバイスを採用すること、ならびにセキュアなカー・アクセス向けに最適な車載グレードNFCフロントエンドIC「NXP NCx3320」を発表した。

同製品には、さまざまなマイコンに移植可能な汎用ソフトウェア・ライブラリが付属しているため、アプリケーションの開発期間を短縮することが可能なほか、NFC機能の統合を容易にするドアハンドル・リファレンス・デザインも提供される。

また、同製品を搭載したドアハンドル・リファレンス・デザインも用意。これは、NCx3320と車載規格準拠マイコン「S12ZVL」を1つの基板上で統合したもので、クルマのドアハンドル内部の厳しいスペース面での制約に対応する小型フォームファクタを採用。スマートフォンやスマートカードの使用によるセキュアなカー・アクセスや、エンジン始動のためのドライバー認証などの主な使用例を示す専用ソフトウェア・ツールも付属しており、Tier-1サプライヤの開発期間短縮を可能とするとしている。

なお、同製品はすでに量産対応が可能だという。

NFCフロントエンドIC「NCF3320」のパッケージイメージと、NCx3320を用いたアプリケーションブロックダイヤグラム