日本気象協会は、気象衛星「ひまわり8号」の衛星画像を用いた高頻度の日射量予測サービス「SOLASAT 8-Nowcast」の提供を3月1日より開始した。
同サービスは、前世代の「ひまわり7号」の観測データを利用していた従来の「SOLASAT-Nowcast」では予測時間の間隔が30分であったものを、ひまわり8号の観測データを活用することで、3時間半先までの日射量を5分間隔で予測できるようにしたほか、気象衛星の観測時刻から提供までの時間も従来の40分から30分程度に短縮したもので、太陽光発電が連系された電力系統における直近数時間の需給調整や、1時間前市場における電力取引の基本情報として活用することが可能だという。
すでにSOLASAT-Nowcastを契約している顧客には一部配信をしていたが、3月1日からは新規顧客を含めて広く提供をしていくとしており、日本気象協会では、同サービスの提供を通して、気象状況によって変動する太陽光発電出力の実効的な運用や電力の安定供給に貢献していきたいとしている。