NECは2月28日、顔認証技術を利用して出退勤時刻を記録するクラウド勤怠管理システムを発売した。価格は、基本料金が月額300円(税別)/ID、顔認証打刻ライセンス費用が4万円(同)/台から、提供開始時期は2017年6月。今後5年間で1万5000IDの販売を目指す。

システム概要図

新システムは、世界有数の認証精度を持つという同社の顔認証AIエンジン「NeoFace」を用いたクラウド顔認証基盤である「NeoFace KAOATO」や、ヒューマンテクノロジーズのクラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」のNEC向けブランド「勤革時(きんかくじ)」などを組み合わせた。

具体的には、タブレット端末である「iPad」の内蔵カメラで顔を撮影するだけの容易な操作で本人を認証し、出退勤時刻を記録できる。また、打刻専用機が不要でiPadのみで勤怠データをクラウド上に保存・管理できるため、設置場所を選ばず省スペースでのシステム導入を実現するとしている。

同システムの特徴として、顔認証による出退勤時刻の記録となりすましの防止、設置場所を選ばず省スペースでのシステム導入の実現、安価にシステムの利用が可能の3点を挙げる。

顔認証による出退勤時刻の記録については、顔認証技術の利用により、専用アプリケーションをインストールしたiPadの内蔵カメラで顔を撮影するだけで本人を認証し、出退勤時刻が記録できるほか、なりすましによる不正行為を抑止できるとしている。さらに、顔認証技術とシフトが提供する二次元カラー・バーコードである「Chameleon Code(カメレオンコード)」を組み合わせた2要素認証にも対応し、より厳格な本人認証も可能という。

省スペースでのシステム導入に関しては、打刻専用機や勤務管理用のPCなどを用意する必要が無く、iPadのみで勤怠データをクラウド上に保存・管理できるとのこと。

安価なシステムの利用については、クラウド・サービスとして提供することで実現したという。また、機能追加や法改正対応に伴うバージョンアップ時の追加費用は不要としている。