NXP Semiconductorsは、5Gなどのマルチ・アクセス技術向けにスケーラブルなソリューションを提供する、フル・プログラマブルの64ビットARMコア採用マルチスタンダードSoC「Layerscape Accessファミリ」を発表した。
同ファミリの最初の製品となる「QorIQ LayerScape LA1575」は、802.11ax、802.11ad、ミリ波(mmWave)といった複数のスタンダードを同時に実装する際に発生するマルチスタンダード対応の課題を1チップで解決することを目的に開発されたもので、フル・プログラマブルなPHYとMACに、5G/Wi-Fi/有線プロトコル向けアクセラレーション技術を統合しており、ソフトウェアのアップグレードだけで、機能の更新、変更、新機能追加などが可能となっている。
なお、同製品は2017年4月よりサンプル出荷を開始する予定としており、同社ではこれを用いることで、OEM企業は事前承認版のスタンダードを使用し、新たな市場製品を投入できるようになるほか、ソフトウェア経由で最終製品の迅速な更新が可能になることから、差別化した機能を持つ製品の速やかな市場投入が可能になると説明している。