芝浦自販機は2月27日、22と提携し、集客サービス「スタンプス」を利用したCRMシステム搭載の次世代IoT券売機を開発したと発表した。

スタンプスとは、さまざまなイベントや店舗のスタンプカードを持ち運べるスマートフォンアプリ。店舗は顧客の属性を自由に取得できるほか、来店回数や最終来店からの日数などに応じて、プッシュ通知でクーポンやお知らせを送ることができる。

今回開発した次世代IoT券売機では、発行する券面にQRコードをリアルタイムで印字。ユーザーは、そのQRコードをスタンプスで読み込むことで、金額やメニューに応じたスタンプ(ポイント)を取得することが可能となる。

一方店舗は、ユーザーの保有するスタンプ数によってクーポンを発行することが可能。券面にロゴやメッセージを印字することで、ユーザーのアプリ利用を促進することができる。

また、CRM機能を活用し、購入商品によってクーポンやアンケートをプッシュ通知で送ることも可能となるほか、年内を目途に、普段の購入状況に応じたおすすめメニューを表示したり、ボタン一つでいつものメニューを注文できたりなどワン・ツー・ワン・マーケティングを実現する機能も実装する予定だ。

なお、券面に印字されるQRコードによるポイント取得は1回まで(ワンタイム制御)。商品や時間によって取得制限を設定することにより、不正なポイント取得を防止する。

次世代IoT券売機 イメージ

同機器は1月9日より、金沢カレーの「ゴーゴーカレー」にて先行導入された。ヨドバシ横浜スタジアムと川崎モアーズスタジアムの2店舗に導入され、1カ月で2000名以上が会員登録を行ったという。

また、翌日に自動配信される満足度アンケートへの回答率も30.5%を記録したほか、来店2週間後に自動配信される来店促進メッセージでの再来店率も15.1%にのぼった。

同社は今後、3月の本格販売開始から1年以内に導入台数1000台を実現したい考えだ。