米Googleは2月21日(現地時間)、「Google Cloud Platform (GCP)」においてNVIDIA Tesla K80を用いたクラウドGPUを利用できるサービスのパブリックベータを開始した。us-east1/ asia-east1/ europe-west1の3つのGCPリージョンで、gcloudコマンドライン・ツールを用いてGPUベースの仮想マシン(VM)を立ち上げられる。また、今週後半にはCloud Consoleを用いたGPU VMの作成が可能になる。
GoogleクラウドGPUは、Google Compute EngineとGoogle Cloud Machine Learning (Cloud ML)を対象に、複雑な医療分析、金融計算、地震/地盤探査、機械学習、ビデオレンダリング、トランスコーディング、科学シミュレーションなどでの活用が想定されている。GPUは、AMD FirePro S9300 x2、NVIDIA Tesla P100、NVIDIA Tesla K80が用意され、NVIDIA TeslaはディープラーニングやHPCなど強力な演算性能や分析機能が求められるアプリケーションで顧客のニーズに応える。クラウド環境においてパススルーモードでGPUが提供され、ベアメタルのパフォーマンスを実現。また、カスタムマシンタイプを含むVMインスタンスごとに最大8個のGPU(K80ボード×4)を接続できる。
料金は分単位で課金され(最短10分から)、VMに接続したK80 GPUごとに、米国で0.700ドル/時、アジアと欧州は0.770ドル/時となっている。