Fossbytesに2月16日(米国時間)に掲載された記事「New And Best Features Of Linux Kernel 4.10|Fossbytes」が、近々リリースが予定されている次のバージョンのLinuxカーネル「Linux kernel 4.10」で登場することになる新機能を紹介した。「Linux kernel 4.10」にはいくつもの新機能が追加されるほか、ハードウェアのサポートも向上している。
紹介されている主な新機能は次のとおり。
- ブロックレイヤへのライトバックスロットル機能の統合(システムがより流動的になりバックグラウンドのライトバックアクティビティと衝突しなくなる)
- NVIDIA DRMドライバの改善(マルチストリームトランスポートのサポート、パフォーマンス向上、将来の開発へ向けたリファクタリングの実施)
- MD RAIDサブシステムにおけるフェースファストのサポート追加
- AMDGPU DRMドライバのバグ修正とAMD Zenサポートの追加
- Intel Turbo Boost Max 3.0技術のサポートおよびIntel Cache Allocation技術のサポート
- Intel GVTメインラインのサポート追加(初期段階。仮想環境がグラフィックハードウェアを使用できるようになる)
- 新しいARMプラットフォーム追加(Huawei Nexus 6P、LG Nexus 5X、Pine64、Snapdragon 808/810、Samsung Exynos 5433、NXP LS1046Aほか)
- Raspberry Pi 3/Microsoft Surface 3などのサポート改善
- そのほか各種改善(Skylake CPUにおけるHDMIサポートの改善、Tegra P1/Parkerのサポート追加、EXT4 DAX iomapサポート、XFS iomapサポートなど)
Linux kernel 4.10は2月19日に公開が予定されている。さまざまな新機能が追加されたバージョンとされており、各種ディストリビューションでのサポートがどうなるかが注目される。