NECは2月15日、通信トラフィックの分析をベースに通信事業者の戦略立案・遂行に貢献するコンサルティングサービス「TMSプロフェッショナルサービス」をグローバルに提供開始すると発表した。

新サービスは、通信事業者から提供された情報をもとに、通信トラフィックの傾向や異常な通信トラフィックの検知・分析を行う。その結果に基づき、「通信トラフィック最適化」「カスタマーサポート」「セキュリティ診断」「マーケティング」の4つのメニューでコンサルティングを行う。

各メニューで改善策を提案し、ネットワークの設計・構築・調整などを一貫して支援することで、ネットワークの投資・運用費用の削減や、通信事業者の効率的な経営に貢献するとしている。

通信トラフィック最適化では、通信事業者のニーズに応じてTMSの導入時・後の適切なネットワークの調整を提案し、TMSを活用して通信帯域を効率的に利用することで、帯域を広げずに通信速度を向上させることや、通信品質を保ったまま帯域を削減することが可能だという。これにより、ユーザの快適な通信環境を少ない投資費用で実現することを支援する。

カスタマーサポートについては、時間帯、Webサイト、動画コンテンツなどの分類ごとにユーザが体感する通信品質を分析が可能。分析結果をユーザの問い合わせ窓口に提供することで、回答の効率性・正確性の向上に貢献し、顧客満足度を高めるとともに、問い合わせ窓口の運用費用の削減を支援するという。

セキュリティ診断に関しては、有害サイトやマルウェア(悪意のあるソフトウェア)などのセキュリティリスクに対して、多くのユーザは未対策のユーザーに向けて、セキュリティリスクがある通信トラフィックを検知し、脅威となるサイトやサービスの通信を切断する提案ができる。これにより、被害の拡大を防ぐことができ、ユーザへの安全な通信サービスの提供に貢献するとしている。

マーケティングでは、通信トラフィックの分析結果を活用することで、ユーザーのニーズに合わせた通信サービスの設計や、効果的な広告・宣伝活動などを支援、例えば夜間に通信が多いユーザが多くいる場合、高速大容量の通信が可能なプランの設計を提案する。ユーザーのサービス契約数の増加などを支援し、通信事業者の収益拡大に貢献するという。