凸版印刷と東京書籍は2月14日、学校授業の一環として小中高生の地域産業への理解促進による就業者確保を目的とする、自治体向けの地域産業振興支援サービスである「しごとしらべ」を2017年3月より開始すると発表した。価格は200万円から。2017年度に10自治体への採用を目指すと共に、提供する地域を全国的に拡大するとのこと。
新サービスは、東京書籍が持つ教育分野の知見と凸版印刷の事業推進・情報利用力との組み合わせにより、授業を通じて小中高生が地域の産業を知り、将来の担い手となることを支援するもの。
具体的には、小中高生による地域事業者を対象とする取材における取材先の選定や交渉手法の情報提供といった取材支援、教師向けの取材マニュアル提供、記事校閲・編集を行い、生徒の記事を東京書籍の教育総合サイトである「EduTownあしたね」に掲載する。
掲載記事は、地域の広報誌など他の広報媒体にも2次利用可能なコンテンツとして作成し、地域産業の魅力を地域内・外に発信する支援を行う。
なお、先行して取り組んだ、長野県飯綱町の中学生が作成した事業者への取材記事を、2月13日から公開しているという。
同サービスの価格には、実施支援、取材マニュアル提供、1地域5校までの原稿校閲、EduTownあしたねへの記事の3年間の掲載を含むとのこと。
両社は同サービスの提供を通じ、将来的な地域での就業者確保による地域産業振興を目指すとしている。