NECは2月14日、ICカードと連動した認証プリントに対応するA3モノクロ・プリンタである「MultiWriter(マルチライタ) 8300」を発売した。価格は9万8000円(税別)、出荷開始は4月10日。今後3年間で4万5000台の販売を目指す。
新製品は、ICカードと連動する認証プリントや、プリンタのHDD(オプション)内に蓄積した印刷指示データの暗号化など、セキュリティを強化したプリンタ。
なお、ICカード連動の認証プリントには、別売の専用ICカードリーダーと接続ケーブル、機能拡張キットが必要であり、これらの取り付け・取り外しには保守員による有償作業が必要。ICカードは、FeliCa及びMIFAREに対応可能。
さらに、別売の印刷管理ソフトウェアである「WebSAM PrintCenter V」やクラウド型仮想デスクトップ・サービスである「NEC Cloud DaaS (Desktop as a Service)」と組み合わせて、よりセキュアなドキュメント・ソリューションとしての提供も可能とのこと。
従来製品である「MultiWriter 8250N」「同8250」と同等となる120万ページの耐久性や、上位システムとの親和性を考慮したNPDL(NECプリンタ記述言語) Level2対応を継承しつつ、A4サイズの連続出力スピードを30.5ページ/分から32ページ/分、ウォームアップ時間を約16秒から12秒以下へと短縮、最大給紙容量を1500枚から1550枚に強化するなど、基本性能を向上したという。
さらに、「グリーン購入法」「国際エネルギースタープログラム」「エコマーク」といった環境規格への対応や、従来機のカタカナに加え「かな/漢字」に対応する操作パネルの搭載など、利便性も向上したとしている。