富士通は2月13日、同社の提供する情報発信サービス基盤「まちマップ」の導入事例を公開。これによると、鹿児島県初の新電力事業者となるナンワエナジーが提供する地域ポータルサービス「くらしマップ」に採用されたという。

「まちマップ」は、ユーザーがWeb上の地図に行きたいスポットをピン止めして保存し、スマートフォンの位置情報と連動させることで情報が通知されるパソコン利用者向けサービス「MapMark(マップマーク)」をもとに、地域ポータル向けに新たに開発した情報サービス基盤。これにより企業は、地域をつなぐサービスを容易に導入することが可能だ。

このたび同サービスを導入したナンワエナジーは、2013年4月より電力の小売事業を開始。割安な料金メニューや、きめ細かなサポート対応により顧客企業を獲得し、事業を拡大してきた。

さらに、2016年4月から開始した電力小売全面自由化を機に、一般顧客向け電力小売事業に参入。ライフスタイルに合った多様なメニュー体系や電力使用量データを活用し、離れて暮らす家族の見守りが可能な「くらし見守りサービス」、割引料金サービス「くらし快適サポート」などの付加サービスを提供し、順調にシェアを伸ばしている。

同社は今後、エネルギー事業者間の競争がますます激しくなる中、顧客とのさらなる関係性強化と地域活性化の貢献を目指すため「まちマップ」を採用。同サービスを活用して地域ポータル「くらしマップ」を構築し、2016年10月より施行サービスの提供を開始、2017年5月に正式サービスリリースを予定する。