キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2月13日、Jiransoft Japanとの間で、同社のメール無害化・スパムメール対策製品「SPAMSNIPER AG(スパムスナイパーエージー)」の日本国内における独占販売契約を締結し、同14日より販売を開始すると発表した。
新製品は、Jiransoftの既存のウイルス・スパムメール対策、誤送信防止対策製品「SPAMSNIPER」に、標的型攻撃などによる企業内の情報漏えいを防ぐメール無害化機能を新たに搭載した製品。
標的型攻撃などのサイバー攻撃対策を課題とする企業のニーズに応えるほか、総務省では自治体のインターネットの分離化に関して、マイナンバーの管理システムと通常業務に使用するWebアクセスなどの業務系システム間の通信は無害化のソリューションを使用するようにガイドラインを発表しており、このようなニーズにも対応していく方針だ。
主な特徴として、スパム・ウイルスメール対策、誤送信対策、メール無害化を1台で実現し、ブリッジモードとプロキシモードの2つのモード選択が可能。また、独自OSにより障害発生時も処理中のメールをロストさせない安全設計がとられているほか、ユーザー数無制限、複数ドメイン管理もできるコストパフォーマンス、日本語に対応した管理画面、マニュアル操作も容易という特徴を備える。
スパムメールおよびウイルスメールの遮断では、「SMTP Prevention」「Anti-Virus」「Filtering Engine」など、24 時間・365日更新を行うスパムパターンアップデートにより、高い検知率・低い誤検知率を実現するという。
添付メール・HTMLメールの遮断に関しては、添付ファイル付きメールやHTMLメールを強制的に遮断し、未知のウイルスの侵入を防ぐとともに、メールを遮断した際は送信者および受信者にアラートするとしている。
メールの添付ファイルは強制的に削除することで未知のウイルスの侵入を防ぎ、添付ファイルを削除した際は、送信者および受信者に知らせる。HTMLメールのテキスト化では、HTMLメールを強制的にテキスト化し、URLリンクを除去することで悪意あるマクロ実行やフィッシングのリスクを回避するほか、無害化されていないメール原本を指定のサーバに転送して保管する。
提供形態はアプライアンス版、ソフトウェア版、仮想版の3つを用意。SPAMSNIPER AG 1000のアプライアンス版は118万8000円、ソフトウェア版と仮想版が113万円となる(いずれも市場想定価格)。