伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2月10日、AIやIoTを含めたITの普及が見込まれるライフサイエンスおよびヘルスケア分野でのビジネス拡大を目的に、グループ会社のCTCライフサイエンス(CTCLS)を4月1日付で統合すると発表した。

政府は医療分野でAIやIoTの積極活用を図る方針を打ち出しており、ヘルスケアでのIT利用を促進するヘルステック(ヘルスケア×テクノロジー)領域でも、医療診断や新薬の研究開発でのAI活用や遠隔医療でのIoTの活用など、ITがますます重要な役割を担う段階にきているという。

CTCLSは、1989年の設立以来、製薬会社の研究所を中心にライフサイエンス業界向けの専門性の高いITソリューションを提供している。医薬品や医療機器の開発・製造に係るITシステムに要求される「コンピュータ化システムバリデーション(CSV: Computerized System Validation)」に対応したコンサルティングやクラウドサービス、知的財産の保護や改竄防止を目的に、研究所での実験記録を電子化する電子実験ノートなどのソリューションを揃えている。

CTCLSがライフサイエンス分野で提供してきた専門的なソリューションとCTCが蓄積してきた大規模システム構築のノウハウや、クラウドをはじめAI、IoTの技術と連携させることで、両社それぞれの強みを発揮し、ライフサイエンスおよびヘルスケア分野でのビジネス拡大を図っていく方針だ。