CA Technologiesと協和エクシオは2月9日、クラウドやIoT(Internet of Things)、BPM(Business Process Management)の分野で、アプリケーション開発における協業を開始したことを発表した。

協和エクシオのソリューションとCA Technologiesとの協業領域

協和エクシオでは、情報通信インフラ構築の専門技術をコアコンピタンスとして事業活動を続け、情報通信に関わるすべての設備構築についての一貫したサービスを一元的に提供している。

特にコアコンピタンスとなる「つなぐ」のコンセプトのもと、経営効率向上のための業務プロセス分析サービスから現状のプロセスやIT課題を見える化し、BPMにより課題解決に向けたプロセス全体を効率化するとともに、デジタルビジネスを実現するためのITプラットフォームとしてモバイル、クラウド、IoTと基幹システムをつなぐソリューションに注力し、金融、製造業など幅広い業種の顧客にソリューションを提供してきた。

その中で、顧客の望むスピードでシステムを実装する際、複数システム間の連携テストにおける品質担保と効率化や、連携するシステムが利用できない状況におけるテストの待ち時間解消、連携する側のシステムが完成していないなどの制約下でもテストを実行したいという課題に直面していたという。

これらの課題に対する解決策として、協和エクシオではCA Technologiesが提供するテスト環境構築ソリューション「CA Service Virtualization」に着目。同ソリューションは、アプリケーション開発サイクルにおけるテスト工程の効率化を実現し、連携先のシステムやコンポーネントを仮想化することで、テストデータの自動作成や連携先システムからの応答を自動応答とすることで、テストの効率を向上させることを可能としている。

協和エクシオはCAの支援により、製品評価から実証実験を経て自社の基幹システム(SAPと連携するワークフローシステム)の開発にCA Service Virtualizationを導入し、 開発・テストに対して一定の効果を得ることができたという。

今後、協和エクシオ社内の開発効率化に留まらず、同社の開発ノウハウと、CAが提供するCA Service Virtualizationおよび、ノウハウを組み合わせ、両社の顧客に対して、普及が予測されているモバイル基盤、IoT基盤、API基盤、システム連携基盤、BPM基盤のアプリケーション開発、テスト時のコンサルティング・サービス、システムインテグレーション・サービスなどを提供していく。