住友金属鉱山は2月8日、同社100%子会社のSHマテリアルを通じて、リードフレーム生産子会社3社を台湾の界霖科技に売却することで基本的合意に達したと発表した。

住友金属鉱山は2016年11月にリードフレーム市場の成熟などの理由から、同事業の撤退を表明。以降、パワー半導体用リードフレーム事業を行う海外拠点2社および国内拠点1社の売却交渉を進めてきた。

その結果、界霖科技との間で、蘇州住立精工(中国)、Malaysian SH Precision(マレーシア)、SHプレシジョン(山形県)の株式を売却することで基本合意に達し、2月7日付けで、法的拘束力のある合意書(MOU)を締結したという。

なお、今後は、各国の関係当局による必要な承認および認可などの取得を前提としてはいるものの、遅くとも2017年6月末をめどに売却を完了させる予定であるとしている。

住友金属鉱山が手がけているリードフレーム。半導体のパッケージとして用いられる