NTTデータグループのコンサルティング会社であるクニエは2月2日、NTTデータのオープンソース統合運用管理ソフトウェアである「Hinemos(ヒネモス) Ver.6.0」の新機能を利用するコンサルティング・サービス及びSAP対応機能を提供開始した。

新サービスであるコンサルティング・サービスは、2月2日に提供開始したHinemos Ver.6.0の新機能である「傾向分析機能」を利用する導入方法論に基づくもの。

同サービスは、システム運用の改善を継続的に行うためのPDCAサイクルによる独自の導入方法論に基づくという。Hinemosの新機能である傾向分析機能は、この導入方法をより強化するといい、システムの状況をより正確に把握すると共に、将来の傾向を容易に分析可能にするとしている。

ユーザー企業は同サービスにより、クラウドやIoTなどによって、より早く変化していくシステムの状況・傾向をグラフィカルかつリアルタイムに分析可能になり、その変化に対応できる運用管理基盤を2週間からという期間で構築し運用開始できるという。

新たに提供開始したSAP対応機能は、SAP連携ソリューション(ジョブ管理、監視)のSUSE Linux版と、HinemosによるSAP HANAの運用自動化・監視を実現するSAP HANA運用管理ソリューションの2種類。

SAP 連携ソリューションでは、従来対応していたRedhat系のLinux及びWindows版の Hinemos エージェントに加えて、SUSE Linux版Hinemosエージェントへ新たに対応した。

同ソリューションがSUSE Linuxに対応したことにより、SAPのユーザー企業は実績が多い最適なプラットフォームを選択可能になるとしている。

なお、同ソリューションは、企業の基幹系システムが多く採用しているというSAPソフトウェアのジョブ管理及び監視を実現する機能。商用製品と比較して大きなコスト削減効果が得られるといい、2010年の提供開始以来、多くの企業が採用しTCO削減に貢献しているという。

SAP HANA 運用管理ソリューションは、Hinemos Ver.6.0及びSAP連携ソリューションを利用する、監視と運用自動化のテンプレート。同ソリューションの利用により、ユーザー企業は運用管理ソフトウェアのライセンス費用が0円からという低コストでSAP HANAの運用を始められるという。なお、SUSE Linux版の SAP HANAでの利用も可能だという。