サイバーエージェントのアドテクノロジー分野におけるサービスの開発を行うアドテクスタジオは1日、人工知能をアドテクノロジーに活用するためのAI研究組織「AI Lab(エーアイラボ)」において、東京工業大学と産学連携を開始。「AI Messenger」の会話エンジンにおける、キャラクター性の付与を自動化するための「発話のキャラクター変換技術」を目的として研究を進める。

「AI Lab」は、アドテクスタジオが人工知能を活用したアドテクノロジーの広告配信技術の研究・開発を目的として、2016年1月に設立した研究開発組織。同組織で研究・開発している人工知能を用いたチャットプラットフォーム「AI Messenger」の会話エンジンにおいて、キャラクター性の付与を自動化するための「発話のキャラクター変換技術」の研究を目的に、東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所 教授 奥村学氏並びに同准教授 高村大也氏と共同研究を開始する。

この技術によって様々なキャラクターを持ったチャットボットの作成が容易になり、企業のブランドキャラクターやユーザーの属性(性別や方言など)に合わせたチャットボットを生み出し、対話することが可能になるという。チャットボットなどの対話エージェントにおいて、キャラクター性はより人間らしく親しみやすい存在にするために重要であると考えられており、同社はキャラクター変換技術の研究・開発を進めることで、対話エージェントが実社会においてより身近な存在になる世界を目指して研究を進める。

なお、「AI Lab」はこれまでにも東京大学、明治大学、静岡大学、電気通信大学、米イェール大学と産学連携を実施しており、今回の共同研究をあわせると計6つの大学と各AI分野において研究を行っている。