SAPジャパンは1月31日、Hadoop向けインメモリクエリエンジン「SAP HANA Vora」の最新版を提供開始すると発表した。
「SAP HANA Vora」は、インメモリ統合プラットフォーム「SAP HANA」と、分散環境のインメモリーエンジン「Spark」を横断的にビジネス分析できる機能を提供している。最新版では、分析機能をビッグデータ環境でもデータを移動することなく、利用できるようになった。具体的には、時系列データ分析およびグラフデータ分析を、SAP HANA Voraの分散インメモリ環境で直接実行が可能なエンジンを提供する。
「時系列データ」では高い圧縮率で分散環境にストアし、データストア上で時系列分析を行うインメモリーエンジンを提供し、「グラフエンジン」ではグラフ処理をサポートするインメモリーエンジンを提供し、データストア上でグラフ分析を行うことができる。
また、JSONドキュメント形式にも対応し、対象となるデータソースを拡充しており、JSONドキュメントストアは、JSONバイナリードキュメントを利用し、スキーマを定義することなく利用することができる。
そのほか、ビッグデータに対して、階層構造の定義やOLAP分析が可能であり、これらに対して直感的な操作でデータモデリングを行うことができる。