Vivaldi TechnologiesのCEOであるJon von Tetzchner氏は1月24日(米国時間)、「It’s time to do the right thing, Microsoft - Vivaldi Web browser Community」において、Windows 10のアップグレードでデフォルトブラウザがMicrosoft Edgeに戻される行為はもう止めるべきだと意思表明を行った。ユーザーの選択を尊重すべきであり、無理にデフォルトブラウザをMicrosoft Edgeへ強要すべきではないと指摘している。Jon von Tetzchner氏はこれまでこうした発言は行ってこなかったが、もう忍耐の限界だと述べている。
Windows 10アップグレードが実施されるとデフォルトブラウザがMicrosoft Edgeに戻る問題はこれまでほかのベンダーも指摘している。さらに、変更されたデフォルトブラウザを元に戻す方法は、技術に詳しくないユーザーにとっては複雑すぎるとも指摘されている。しかし、Microsoftはほかのベンダーが問題を指摘してからも、状況を変えることなくこの仕様を継続している。
MicrosoftはWindows 10からデフォルトのブラウザをInternet ExplorerではなくMicrosoft Edgeへ変更した。このため、Internet Explorerのシェアは減り続けている。しかし、Internet Explorerのシェアが減少した分と比べ、Microsoft Edgeのシェア増加は低い割合にとどまっており、結果的にChromeなどのほかのブラウザへユーザーが流れる傾向が続いている。
Vivaldiは主要ブラウザと比較するとシェアの数は小さいが、強いこだわりと積極的な開発姿勢を見せ、元Opera 12ユーザーを取り込む形でシェアを増やしている。日本は国別シェアでVivaldiユーザーが最も多い国とされており、Vivaldiにとって重要な地域となっている。Jon von Tetzchner氏はユーザーにとって選択肢を提示できるフェアな状況であるべきだと指摘している。