Mozillaは1月26日(米国時間)、「Using Immutable Caching To Speed Up The Web|Mozilla Hacks|the Web developer blog」において、Firefox 49から導入された新機能によってFacebookのリロード時間が大幅に高速化したと伝えた。同様の技術をほかのサイトも適用し始めており、今後さらに再読み込みが高速になるサイトが増えるものと見られる。
Webページの読み込みを高速化する手法の1つにキャッシュがある。その仕組みは、WebサーバはWebブラウザに対してキャッシュを利用するように返答を出すことで、コンテンツをダウンロードする必要がなくなり、その分ページの表示までの時間が短くなるというものだ。MozillaはFirefox 49でキャッシュ制御の機能に「immutable」の属性を追加。この属性が指定されたコンテンツは将来にわたって不変であることを示すことになり、Webサーバに対してコンテンツが更新されたかどうかを問い合わせる必要もなくなるとされている。
WebページはHTMLのみならず、JavaScriptやCSS、画像などさまざまなコンテンツから構成されている。Webブラウザはコンテンツを個別にWebサーバからダウンロードする。キャッシュを利用する場合も、指定時間を過ぎればWebサーバに変更の確認を求めるためにリクエストを出すため通信が発生する。Firefox 49から導入されたimmutable属性を利用すると確認すら実施しなくなるため、手元にあるキャッシュデータを使い続けることこになり、その分表示速度が向上するとされている。