Cypress Semiconductorは1月25日(米国時間)、クアッドSPI(Quad SPI)インタフェースを備えたNORフラッシュ メモリファミリ「FL-L NORフラッシュメモリ」に64Mビット品ならびに128Mビット品を追加したと発表した。

同ファミリは、重要なデータの保存や広範囲な温度環境での動作が求められる組み込み機器に向け、高い信頼性とセキュリティを提供することを目的としたもので、AEC-Q100規格に準拠しているほか、-40℃~+125℃の広い温度範囲においてハイリードパフォーマンスと高速プログラム実行を提供する。また、4KBのユニフォームセクタサイズを採用することで、プログラムコードやパラメータデータを最適に保存することも可能。128Mビット品は67Mbpsのデータ転送帯域をそれぞれ133MHz SDRと66MHz DDRを実現しており、一方の64Mビット品も54Mbpsのデータ転送帯域を54MHz DDRモードで実現している。

すでに64Mビット品は24ボールBGA、8ピンSOIC、および8接点USONパッケージで量産中で、128Mビット品も24ボールBGA、8ピンSOIC、および8接点WSONパッケージでサンプル出荷を開始しており、量産は2017年第2四半期に開始する予定だという。同社では、対象アプリケーションとして、先進運転支援システム(ADAS)、車載インスツルメントクラスタ、インフォテインメントシステム、産業機器制御、スマート工場機器、ネットワーク機器、IoTアプリケーション、ビデオゲームコンソール、セットトップボックスなどとしており、高性能なアプリケーションに最適な製品であると説明している。

「FL-L NORフラッシュメモリ」のパッケージイメージ