NTTデータは1月25日、全社のシステム開発環境をクラウド上に集約し、システム開発の生産技術向上を目指す「統合開発クラウド」の運用を、2017年4月をめどに開始することを発表した。
「統合開発クラウド」では、SoR(Systems of Record:基幹システムなど従来型の業務システム全般)、SoE(Systems of Engagement:企業のビジネスプロセス革新や新ビジネス創造などのデジタル革新を実現するシステム)を同一環境上に統合する。
これにより、SoR/SoEをスムーズに連携し、顧客要件に応じた迅速なシステム開発を実現するほか、セキュリティや監査などのグローバルでのシステム開発のガバナンス、自社のIT資産のAPI活用による再利用性を向上するという。
具体的には、統合開発クラウドを利用することで、従来、ハードウェアやソフトウェアの製品調達を含め2~3カ月要していたシステム基盤の構築を自動化技術により1日以内に短縮するという。
また、SoRとSoE両方の開発に対応するアプリケーション開発のフレームワークやツールを統合開発クラウド上に組み込むことで、開発時に必要なこれらのインストールや設定をする必要がなく、即時に利用可能となる。
加えて、進捗管理、品質管理、課題管理といったプロジェクト管理に必要な支援ツール群を統合開発クラウド上に組み込むことにより、NTTデータグループ全体での管理ツールの統一化と、システム開発におけるQCD(品質・コスト・納期)の底上げを狙う。