ネットギアジャパンは1月25日、10Gイーサネットポートを2基、インテル製サーバ向けCPUと大容量メモリを搭載し、同時アクセス環境におけるファイル共有、バックアップ、仮想マシンのリモートドライブ、ディザスターリカバリに最適なデスクトップ型の「ReadyNAS 628X」「ReadyNAS 528X」ディスクレスモデルの販売を開始した。価格はいずれも税別で、ReadyNAS 628Xが32万円、ReadyNAS 528Xが24万円。なお、法人向けディスク搭載モデルも順次、販売を予定している。
両製品は、10Gイーサネットポートを2基搭載し、いずれの機種も2つの10Gポートを束ねるリンクアグリゲーション機能により、最大20Gbpsの高速通信と、片側のポートが故障しても通信を継続できる冗長化を実現。ReadyNAS 628Xは迂回用、ローカルバックアップ用に1Gイーサネットポートも2基搭載している。
ReadyNAS 628XはXeon クアッドコアプロセッサと8GB、ReadyNAS 528XはPentium デュアルコアプロセッサと4GBのDDR4 ECCメモリを搭載しているほか、10Gイーサネットのアグリゲーションにより、同時接続数120(ReadyNAS628X)、80(ReadyNAS528X)を実現。いずれの製品もVMWareのVMWare vSphere EXSi 6.0に対応している。
プロトコルは、CIFS/SMB3対応によるWindows ネットワークサポートをはじめ、AFS 3.3(Mac OS X)、NFSv4、FTP、FTP over SSL/TLS、HTTP、HTTPS、WebDAV、rsync、iSCSIなどに対応。ファイルシステムのBtrFS(バターFS)の採用により、従来は大企業やキャリア向けのストレージ機器でしかサポートしていなかった実施回数無制限のスナップショット機能を実装。
最短1時間間隔でファイルの変更を記録し続け、誤って上書きしたファイルや失われたファイルを任意の時点の状態に復元できる。共有フォルダ単位での一括復元、ファイル単位での復元、ユーザーが自身のコンピューターから復元できるよう許可することも可能だという。
そのほか、長期間にわたりアクセスのないデータは、破損してしまって復旧不可能となることがあるため、ビットロット(ビットの腐敗)・プロテクションにより、データの腐敗を検知し、復旧可能なうちに破損したデータを修復する。
さらに、無償で使用可能なクラウドベースのレプリケーション機能であるReadyNAS Replicateにより、他拠点のReadyNASへバックアップし、バックアップはReadyNAS間に自動設定されるVPNで行われるため、ファイアーウォールの設定変更は必要なく、災害や盗難によりReadyNASが使用不可能となってもデータを守るとしている。
また、無償のアンチウィルスソフトウェアを標準搭載するとともに、暗号化されたボリュームへアクセスするには、暗号を解除するためのキーを格納したUSBメモリが必要なため、ReadyNASが万一盗難にあってもデータの漏洩を防ぐことができるという。
加えて、専用拡張ユニット「EDA500」の増設より、ReadyNASのボリューム容量を最大130TBまで拡張でき、無償で利用可能なリモートアクセス機能ReadyCLOUDは、外出先からもReadyNASのデータへ安全にアクセスを可能とし、Windows、Mac OS X、Android, iOSに対応している。