電算システムは1月23日、介護事業者向けのクラウド・サービスである「育護NAVIシリーズ」として2つのサービスを、東商テクノと共同で販売開始した。

新サービスは、「育護NAVI-Office」および「育護NAVI-Manager」の2サービスからなるクラウド・サービスのシリーズで、育護NAVI-Officeは介護事業者向けのクラウド型グループウェア。介護従事者がPCやタブレットを利用し、スケジュールや気付いた点など多様な情報を時間や場所を問わず共有し利用できるため、コミュニケーションの向上が可能だという。

具体的には、スケジュール管理/年間計画/お知らせBOX/連絡ノート/回覧板/アンケート/e-ラーニングなど13種類の機能を持つ。また、ヒヤリハット/事故報告/苦情報告/研修管理などのオリジナル帳票の作成や、オンライン・マニュアルの利用を可能としている。

育護NAVI-Officeの画面イメージ

一方、育護NAVI-Managerは介護従事者のスキルアップと、評価管理を目的とする人材育成支援のクラウド・サービス。介護の現場では、スタッフ個々のスキルやキャリアにより施設サービスの評判が変わることがあり、提供するサービスの管理やスタッフの人材育成が介護事業経営者の課題になっているという。

この課題を解決するツールとして、同サービスをキャリアパスまで意識した人材育成に利用が可能なほか、厚生労働省の「介護キャリア段位制度」を考慮した評価項目も設定できるという。

具体的には、施設全体での定期評価機能やスキル診断が可能な随時評価機能により、介護スタッフのセルフチェックから最大3層の考課チェックができる。また、法人ごとや項目別の評価テーブル設定、過去の個人別評価履歴、評価項目別や事業所別の比較グラフの閲覧も可能としている。

育護NAVI-Managerの画面イメージ

いずれのサービスも10ID単位での申込となり、利用料金は「育護NAVI-Office」が1IDにつき月額450円(税別)、「育護NAVI-Manager」が同300円(同)。また、サーバ維持管理費が別途必要となり、育護NAVI-Officeは同2500円(同)、育護NAVI-Managerは同5000円(同)。

なお、購入を検討する介護事業者向けに無料トライアルを実施し、購入前に同サービスを評価した上での導入も可能だという。