デルとEMCジャパンは1月23日、PC導入に要する時間や労力の削減、管理性の向上を実現する「ProDeploy Client Suite」の販売を開始した。同スイートの提供においては、3段階のサービスレベル、トレーニング、認定の仕組みが用意されており、顧客はニーズに合わせたサービスを選択することができる。

企業・組織はProDeploy Client Suiteを利用することで、Dell EMCとパートナーの専門スタッフがプランニング、構成、インストールから、データの移行や導入情報の引継ぎまで、導入に関わるサポートを通じて顧客を支援できるという。

顧客には、導入の管理やTechDirect(必要に応じて構成や状況の更新を行えるセルフサービスポータル)へのアクセス権の取得などのための連絡窓口として、エンゲージメントマネージャーが割り当てられる。新製品には、各種のニーズを満たすため、一般的な導入シナリオに応じ「基本導入(Basic Deployment)」「ProDeploy」「ProDeploy Plus」の3段階の提案を用意。

基本導入は導入準備が整い、イメージがロードされ、BIOS設定済みで資産ラベルが適用された状態でシステムが届く。

ProDeployについては基本導入のサービス内容に加え、導入エンジニアがハードウェアとシステムソフトウェアのインストールと構成に要するあらゆる側面、24時間/7日間のオンサイト設置作業、および導入後の情報の引継ぎを網羅した導入プランを作成。

また、顧客はImageAssistツールを用いて、単一のクロスプラットフォームの動的イメージを短時間で作成、導入、および保守することができる。第三者機関によるテストによると、ImageAssistを用いた場合、管理にかかる時間が手作業によるイメージ生成と比較し、88%短縮(デルの委託によって作成された2016年5月のPrincipled Technologiesのレポートに基づく)することができるという。

エンドツーエンドのサービスであるProDeploy Plusは、新しいPCを工場からデスクに出荷・起動し、実行するまでのすべてのタスクを短時間で行う。ProDeployのサービス内容に加え、ProDeploy Plusでは、Dell Connected Configurationを使用してMicrosoft SystemCenter Configuration Managerの工場でのディストリビューションポイントを設定し、BIOS構成、イメージ、およびドメイン参加を安全にできるため、オンサイトでの作業を軽減するとしている。

さらに、レガシーシステムの安全なデータ消去を含むデータ移行、いつでも使用できるトレーニングクレジット、導入後30日間のサポート、および専任のProSupportテクニカルアカウントマネージャーによるサービスを提供する。

ProDeploy Plusにより、PCの導入に要する時間を35%(デルの委託によって作成された2016年5月のPrincipled Technologiesのレポートに基づく)、導入PC1台あたり最大620ドルの経費を削減(デルの委託によって作成されたIDCホワイトペーパー「導入サービスの利用のビジネス価値」2016年7月に基づく)することが可能だという。