人工知能を利用した自動翻訳開発を行うロゼッタは、顧客企業別の自動翻訳システム「T-4OO」を23日、リリースした。

「T-400」は、企業や部署ごとに存在する文書"企業別データベース"と2004年の設立時からAI型の機械翻訳研究を目指してきた同社が持つ"専門分野データベース"を組み合わせることで、企業別にカスタマイズされた高精度な自動翻訳結果をクラウドで提供するサービス。

同社の自動翻訳で蓄積された専門分野データベースは2,000分野におよぶ。これに企業が持つデータの表現や言い回しを含む特徴を学習させた企業独自のデータを用いることで、"顧客企業別テーラーメイド"の自動翻訳システムを構築する。

T-400のイメージ(同社資料より)。

専門分野データベースのイメージ図(同社資料より)

企業別データベースのイメージ図(同社資料より)

同社は"我が国を言語的ハンディキャップの呪縛から解放する"企業ミッションに掲げ、2004年2月に創業。2006年には、インターネット上の言語情報をビッグデータとして統計解析を行う自動翻訳サービス「熟考」をリリース、翻訳に特化したビジネスを展開しており、1,500社以上の企業での導入実績がある。一般社団法人人工知能学会の賛助会員にも名を連ねている。

なお、10ユーザあたりの初期費用は20万円、年間利用料金が36万円(いずれも税別)となる。