ブレインパッドは1月20日、同社の自然言語処理エンジン「Mynd plus(マインドプラス)」の新機能として、複数のWebサイトを横断して種別が異なるアイテム(商材)を推奨(レコメンド)する「アイテム横断レコメンド機能」を提供開始し、日経新聞社および日経BPが運営する「NIKKEI STYLE」に導入した発表した。

NIKKEI STYLEにおけるアイテム横断レコメンド機能のイメージ

新機能は、HTMLタグの挿入のみで容易に導入できるほか、自然言語処理を利用したレコメンドのためユーザーのサイト閲覧履歴や商品購買履歴が不要、商品説明文などのテキスト情報があれば商材を問わずレコメンドが可能といった特徴を備える。

自然言語処理を利用したレコメンドに関しては、データベース上の記事情報や商品情報へのラベル付けが不要であり、閲覧履歴のない新たな記事に関連する商品・サービスのレコメンドも可能だという。

また、商材を問わないレコメンドについては、同一サイト内の記事と商品・サービスを関連付けたレコメンドもできる。NIKKEI STYLEでは、同サイト以外の日経新聞/日経BP運営サイトで扱う書籍やセミナーなどの商品・サービス群から、同サイトの記事に関連したものをサイトを横断して効果的にレコメンドし、書籍の売上向上やセミナーの集客に利用している。

従来、このような横断レコメンドの実現には、データベース上の商品情報に商品分類(カテゴリ)ラベルを手作業で付与する必要があった。同サービスでは、掲載記事と商品説明文のテキスト間の関連性を自然言語処理で計算することでラベル付け作業を省略し、運用負荷の削減を実現したという。